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堀江謙一「太平洋ひとりぼっち」
読書は日課になっていて、ランニングをしない日はあっても本を開かない日はまずありません。仕事の内容が4割、後はわりと雑多に何でも読みます。
このブログに読んだ本の内容を一々書くつもりはありませんが、本日は久々に胸が切なくなる本を読了。
堀江謙一「太平洋ひとりぼっち」 です。
何とも古い本ですが、気になりながらも読まずにいた一冊でした。
内容は簡単、みんなに出来ない止めとけと言われながらも、頑なに自分を信じ己のやりたい道を突き進み、ついに太平洋を横断したって話です。
やりたいことがあるならだれにも相談するな!
私も20代の一時期、どうしても日本以外の世界を見たくて、しかも自分の身体を動力とし、「地球の大きさを感じたい」という一念で自転車旅行に出掛けたことがあります。
今でこそJACCという存在も知っており、インターネットを開けば幾らでも情報収集が出来る次代。しかしその当時は周りで自転車旅行をしている人間もおらず、頼る人間もいませんでした。
アラスカの地図を東京の書店から取り寄せ、6万円で購入したマウンテンバイクを改造しました。整備品を一つ一つ確認し、荷物をパッキングする心細さ。
カナダのホワイトホースへ降り立ち、一人テントの中で寒さを堪えながらこれからの自転車旅行を思い、一人震えていたのを思い出します。
私の場合、アメリカ大陸縦断!とか世界一周!なんて大それた目標を掲げたわけでは無いので、大きなことをやり遂げたという感じはありません。ただ、自分がやりたかった事を成しえた達成感は今の自分を支える大きな自信となっています。
やったことも無い人間が、やろうとしている人間にアドバイスなんて出来る筈が無いんですよね。自分がどうしてもやりたいと思うことなら、誰にも相談せずに始めるべきなんです。
年齢を重ねるごとに臆病になり、制約も生まれます。今、この瞬間にしか出来ないことがあります。すぐに始めなければ間に合わないことがあります。後悔する前に、悔いを残す前に、始めるべきなんです。
と、何だか一人うんうんと頷く間に読み終わってしまいました。
新しい事柄に取り組みたいが、今一歩前に進めず逡巡としている方にはオススメの一冊でした。堀江謙一さん、あなたは素晴らしい!
本日のトレーニング
なし
休足も入れないとね