レンタカーのタイヤバーストで大ピンチ。
カナダ・ホワイトホースで大変な思いをしました。
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アラスカハイウェイ
ホワイトホースでガッツリ遊べるのも本日が最後。今日こそはアラスカハイウェイ1号線を北上し、野生動物に会いに行くぞと決めていました。
朝から北を目指すも、キャンピングカーが多くて中々進まない。おまけに道路工事中の所が多くてグラベルロード(未舗装の道路)ばかり。
なんでハイシーズンに道路工事なんてしてるんだよ!と思ったけども、9月には氷点下10度に下がるこの地で、夏場しか道路工事できないんだよな。
どうしたもんかと考えたけど、遠方に行くよりも近場の脇道に逸れてみようと言う話になり、アラスカハイウェイを離れて脇道へ。ホワイトホースの街から30㎞離れただけなのに、家は数キロに1軒しか無く、ただただ道が続くだけ。
リスと犬は見かけるけども(飼い犬は放し飼いになっていて、そこら中を走り回ってる)、人の姿は全く無し。
ひたすら何もない道を行く。余りに何もなさ過ぎて不安になるほど。日本の田舎の何十倍も田舎度が強い。
ちなみにユーコン準州は日本の国土の1.3倍あるのに、人口が2万人台の恐ろしい田舎です。
島根県や鳥取県なんて大都会に思えちゃう程の人口密度です。
それにしても先ほどから車が揺れるな、未舗装路とは言え道悪すぎだろ!
と思っていたら嫌な予感。案の定、タイヤがバーストしていました。
これには参った。
スペアタイヤがあることを祈りつつ、トランクを漁る。もスペアは無し。自分たちでは何もできない状況に。こうなると自分たちではどうしようない。
だけどレンタカー会社に電話をしようにも難しい英語は分からない。会話は身振り手振りで何とかなっても、電話は純粋な英語力が必要なのだ。
そろりそろりと車を動かして、家がありそうな通りを発見。助けを求めて入って行く、優しい人なら代わりに電話をして貰おうと虫の良い考え。何せひたすら道路が続くだけなので、歩いてどうこう出来ないのよ。
すると、出てきたのは若いカナダ人。
女性の方は単語程度の日本語も使いこなす日本びいき。これはお願いするしかない!と図々しくもレンタカー会社への連絡を代わりにしてもらいました。
業者が来るまでに2時間かかったのだけど、その間、英語の出来ない私たちを相手にジュースやコーヒーを出してくれたり一緒に遊んでくれたりの好待遇。なんでこんなに優しくしてくれるの?ってくらい至れり尽くせりでした。
息子は犬と遊ぶのが相当楽しかったようで(犬の名前はQ(キュー)でした。ちなみに猫の名前は楽(ラク)でした)
これだけ広い敷地に飼われている犬たちは本当楽しいだろうな。カナダ人は犬を飼っている人が多いけど、本当にパートナーのように接しているのが微笑ましい。日本は狭すぎるよな。
遊んでいる内に修理の方がいらっしゃり、手際良くタイヤ交換。本当にお世話になりました。
最後に記念写真まで撮ってもらいました。
良くしてもらったお礼にとチップを渡そうとするとそれを固辞。
カナダはチップ文化なのに、優しくしてくれた人はだれ一人チップを受け取ろうとしませんでした。
都会のトロントでは5$のパスタを買うのにもチップを要求されたので、ホワイトホースの方々の優しさがここに現れているようでした。
このお二人には日本に帰ってからお礼を送ると言ってあります。幾つか候補は考えてあるので、これからお礼の品を送る予定。
タイヤがバーストしたのは最悪の出来事だったけど、こんな素敵なお二人と出会えたのは旅の醍醐味。本当に気持ちよく過ごさせて頂きました。この場を借りてお礼を言いたいと思います。
帰りにレンタカーを返し、明日はトロントへと向かいます。
タイヤ交換が幾らかかるか心配でしたが、出張費込みで2万円でした。もっと請求されると思ってたので一安心。
かなり焦ったけども、嬉しい出会いもあって思い出深い日になりました。優しくされた分、それをどこかで返して行かないとね。