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前と上ばかり向いてたら首が痛くなる
如何に他人を出し抜いて、自分と自分の商品を売り抜くかそんな思いで躍起になっていた時期が、営業マン時代の私にはあります。売れてなんぼの営業マン、強いものが勝ち売れる奴が偉い。それが当たり前だと思ってましたし、現にそうでないと競争社会は成立しない。空回りの連続でした。
結局私は弱者であることを思い知り、退職することにしました。自分の信じていた価値観を失うことは、自分の一部を失うことでした。
海外を転々と放浪し、自分に何が出来るのか・何を持っているのか考えましたが、当然特別な何かを持ち合わせているわけは無く、随分と苦しみました。
今の私は経営者であり技術者です。鍼という道具を使って、人様の痛みを取るという大層なことをメインに営業をしています。個人商店の店主であるだけに、同じ業種の方と競争にもなります。
でも以前と違うことは、後ろを振り返れるようになったんですよねぇ。人様を出し抜くことばかりを考えている時には、前と上しか目がいかないものです。今は前後左右を確認した上で、一つ上の階段を見据えることが出来ているような気がしています(錯覚か?)
一人の患者さんの診療が終わった後に、もっと他に出来たんじゃないか。あれも聞いておいた方が良かったんじゃないか。説明不足だったんじゃないか。
受付にいる嫁さんと悔しがったり反省したり、二人で話し合いを重ねながら思いは駆け回っています。
階段は長く、ゴールは見えない。そんな状況で上ばかり見ていたら、首を痛めてしまいます(笑)
振り返る心のゆとりが出来ただけ、あの苦悩の日々は実のあるものだったのかなぁっと本日昔の日記を引っ張り出して見ながら思ったりしてみました。
「人生とは何か」を延々と数ページに渡って書いている昔のオレ。悩んだ甲斐がきっとあったと思うのだよ。
【本日のトレーニング】
jog:41分
ランニング経路にトイレの確保が必要です。