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海外で一人、テントの中で考えた
本日の午前中。午後からは仕事が詰まっているのに、雨のせいなのか午前中がポッコリ空いて予約が入って無い。
嫁さんは私の代わりに風邪でダウン。手持ちの本は全部読んでしまった。事務仕事は昨日済ませており今すぐやるべき仕事は無し。
本当に静かな空間に、独りぽつねんとベッドで横になる私。あれこれ考え事を巡らすだけの時間。
あぁこれこれ、この感覚。今から16年ほど前に味わいました
。
何を思ったか仕事を辞めて、バックパックに生活道具を詰めての初海外。何も分からず何も出来ず。自分の将来もやりたい事もサッパリ分からず。独りテントの中でやることは考える事だけ。
これからどうなるのか、どうしたいのか、どう動いて行くのか。考えるのはその事ばかり。一週間も雨が続くとテントの中で自分が腐って行きそうで怖かった。何も無かったあの時代。
漠然と、一人で何かをやりたい。職人になりたい。迷っている人を引っ張っていける存在になりたいと思えるようになったのが、カナダを自転車旅行中。それでも鍼灸師って選択肢は決まっていなかった。
ただ一つ決まってたのが、誰かに縛られるくらいなら存在しない方がマシ。って生意気な生き方だけ。
今は束縛は当然、皆様に助けられながら生きてる存在ですが、あのテントの中で繰り返し考えていた事の少しは実現できたかな。あの一人旅がなかったら、今の私が無いのは間違いの無いこと。ついでに嫁さんまでアラスカで捕まえることが出来たのだから、良い旅行だったのでしょう。
たまには一人静かに沈思黙考ってのも良いのですが、お客さん来ないと寂しいわ。ほんと、皆さん雨だからって出不精過ぎですよ、明日は雨が止むでしょうから動き出して下さいね♪